観覧:前売 ¥2,000 / 当日 ¥2,500
◎当日券あり!お気軽に店頭までお越しくださいませ。
配信:¥2,000
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※入場はLivePocket 整理番号順→HP予約→当日の順
※要1オーダー¥500以上
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※受付期間は11/1(水)まで。アーカイブは11/1(水)23:59まで視聴可能
※画質の調整が可能。ご自宅の通信環境に合わせてお楽しみください
※配信内容の録画やスクリーンショット、再配信などの行為は禁止
【出演】朱喜哲、岸政彦
いま日本でも世界でも、「正しさ」というものがどんどん揺らいでいます。
正しさは社会的につくられるのだ、と言われると、それは口がうまいやつが勝つ社会になるんじゃないか、と不安になります。でも、それが不安だからといって、唯一絶対の価値観に縛られているように見えるひとは、それはそれで大丈夫かなと思います。
「何でもあり」と「これが絶対」のあいだで、どのように「正しさ」とつきあい、乗りこなしていくことができるでしょうか。
今年8月に朱喜哲氏が上梓した『〈公正〉を乗りこなす』は、アメリカ大統領選挙から、日本の「道徳」の授業まで、現代において「正義」や「公正」といった「正しいことば」がどのように使われているかを検討し、多様な議論を参照しながら、「正しいことば」の使いこなし方をプラグマティズム言語哲学から探った一冊です。
本イベントでは社会学者の岸政彦氏をお招きして、哲学と社会学の観点から本書を土台に、現代日本における「正しさ」をめぐる問題を考えます。
そもそも「正しさ」とはなにか。私たちはそれに関する「ことば」をどのように会話のなかで用いているのか。「正しくなさ」をも含みうる個々人の人生を聞く「生活史」研究の第一人者であり、話題となった『東京の生活史』『沖縄の生活史』に続く編著『大阪の生活史』(筑摩書房)の刊行を控える社会学者の岸政彦氏とともに、アクチュアルで論争的なテーマに挑みます。
【プロフィール】
朱喜哲
1985年大阪生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。大阪大学社会技術共創研究センター招へい教員ほか。専門はプラグマティズム言語哲学とその思想史。前者ではヘイトスピーチやデータを用いた推論を研究対象として扱っている。 共著に『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』(さくら舎)、『世界最先端の研究が教える すごい哲学』(総合法令出版)、『在野研究ビギナーズ』(明石書店)、『信頼を考える』(勁草書房)など。共訳に『プラグマティズムはどこから来て、どこへ行くのか』(ブランダム著、勁草書房)などがある。
岸政彦
1967年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。社会学者・作家。専門は沖縄、生活史、社会調査方法論。著書に『同化と他者化――戦後沖縄の本土就職者たち』(ナカニシヤ出版)、『断片的なものの社会学』(朝日出版社、紀伊國屋じんぶん大賞2016)、『ビニール傘』(新潮社)、『はじめての沖縄』(新曜社)、『マンゴーと手榴弾』(勁草書房)、『リリアン』(新潮社、第38回織田作之助賞)など。編著書に『東京の生活史』(筑摩書房、紀伊國屋じんぶん大賞2022・第76回毎日出版文化賞)、『生活史論集』(ナカニシヤ出版)、『沖縄の生活史』(みすず書房)。共著に『質的社会調査の方法』(有斐閣)、『地元を生きる』(ナカニシヤ出版)など。